李昂『自伝の小説』

李昂著、藤井省三訳『自伝の小説』(国書刊行会)がようやくT書店に入荷したので購入。ようやく、日本語で読むことができると喜ぶ(原書は持っているのに……)。ちなみに原著のタイトルは『自傳の小説』。「の」はひらがなの「の」。先日の三省堂でのトークショーを見ると、つらそうな話でもあるが、早く読まねば。

田村書店にてホメロスイリアス』(岩波文庫)購入。松平千秋訳による新版。なぜ買ったかというと、佐藤哲也の『熱帯』を読んだせい。これで5倍は楽しめる?

■先行レイトショーにて『2046』を見る。今回もspecial thanks劉以鬯であった。また劉以鬯をチェックしなければ。
 主人公・梁朝偉は今回は新聞のコラムニストにして、もと武侠小説家。1960年代と2040年代(とは明確にしていない)をその中央の2000年代に見るという構造。これまでの王家衛世界をつなぐ作品というのは、まさか王家衛まとめにかかってる?